年度日本訓練ジーガー競技会規定に準拠する。

1.課目と評価(総計300点)

試験課目 評価

(1)未知人の足跡追求と物品捜査・350歩(約) 100

(1)紐無脚側行進 5
(2)前進・方向変換及び伏臥・立止 20
(3)持来(2kg) 10
(4)障碍を伴う持来(高1m・650g) 10
(5)往復板壁跳越(1.80m) 15
(6)休止(服従作業中) 10
(7)銃声確個性 15
(8)犬体検査(上記参照) 15

(1)物品監査 25
(2)パトロール 25
(3)禁足咆哮 15
(4)脱走阻止 25
(5)背面護送(約30m) 5
(6)攻撃阻止 15
(7)並列護送 5
総 計(300点) 300

※ 嗅覚:100点 服従:100点 防衛:100点 小計を入れると良い

A.嗅覚作業(100点)
未知人の足跡追求と物品捜索
B.服従作業(100点)
C.防衛作業(100点)

2.試験実施要領

A.嗅覚作業 声符「サガーセ」

足跡線の長さ約350歩、印跡開始後約30分を経過した未知人の足跡上における遺失物の探索とし、物品は3個、足跡線は4屈折、誘惑足跡を伴う。
第一屈折は少なくとも100歩以後に設け、第1・第2物品は第2乃至第4コース上に配置し、第3物品は終点に置く。その他SchHの場合に準ずる。

B.服従作業

(1) 紐無し脚側行進

SchHの場合に準ずるが声符のみにて行う。

(2) 前進方向及び伏臥 声符「マエヘ」「トマレ」「フセ」「タテ」

紐無しにて常歩行進中、審査員の指示により、指導手は「マエヘ」の声符と共に腕を前方に挙げて犬に前進を命じると同時にその場に停止する。犬は迅速な速度をもって少なくとも30m指示された方向へ前進しなければならない。犬がこの距離に達したならば、一旦停止を命じ、その地点から左右へ約20m宛概ね直角に方向変換させた後、最初の屈折点に犬を戻し、停止させてから、「フセ」の声視符により犬をその場に速やかに伏臥させた後、再び立止させて約30秒後、審査員の指示により指導手は直ちに声視符は少なくとも低声なるがよい。

(3) 持ち来(2kgのダンベル)

SchHに準ずる

(4) 障碍を伴う持来 声符 「トベ」「モッテコイ」

指導手は、障碍の手前約5mの距離に犬を紐無しで脚側停座させた後、650gのダンベルを障碍物の向こう側へ投げ、審査員の指示により、犬が障碍を飛越しダンベルをくわえ、再び障碍を飛び戻って持来させる。
持来の動作はZPrの場合に準ずる。

(5) 板垣飛越え 声符「トベ」「マテ」「ヨシコイ、トベ」

SchHの往復障碍飛越の場合に準じて実施する。

(6) 休止(服従作業中)

(7) 銃声確個性

(8) 犬体検査

以上の実施の要領はSchHの場合に準ずる。

C.防衛作業

(1) 物品監守 声符「マモレ」

犬を堅固な杭、立木等に繋留し、手提鞄大の物品を犬の前におき「フセ、マモレ」を命じて指導手はそのまま指定された遮断下に隠れる。
審査員は犬を挑発することなく、静かに近寄り柔らかく誘惑しつつ物品の奪取を試みる。この際、審査員は犬の監守意識を重視する。
審査員が稟性テストの一助として必要と認めたならば、引き続いて多少の威嚇を試みる。
最初から奇異な態度あるいは威嚇などの挑発的な態度は避ける。

(2) 第三者の捜索 声符 「マエヘ」「ミギ、ヒダリ」

作業開始後、指導手及び犬は、遮断下にあり、審査員より作業開始を命じられたら、指導手は捜索する地域の支持を受け声符及び腕を挙げて前進方向を指示する視符によyり、先ず犬を約20mほぼ真直ぐに前進させた後、右及び左方に数回電光形に誘導して指定された地点を探索させる。
声符及び視符は少ないのが良い。
電光形の一辺の長さは地形によって一定し難いが、おおむね40mを標準とする。
犬の歩度は適当に速いのが良い。指導手は電光形のほぼ中央付近を前進する。

(3) 対位及び禁足咆哮

対位及び禁足咆哮はSchHの場合とほぼ同じであるが、禁足咆哮を聞きつけて停止した指導手は、審査員指示により素早く走って仮装犯人から約7m手前に立ち止まり、その人物に静止を命じ、同時に犬に伏臥を命じ、犬のもとに至り、第三者を遮断物から呼び出して服装検査をする。この間犬は絶えずその人物を看守していなければならない。但し、この際、犬がもし若干吠えても欠点とは認めない。服装検査が終わったら、その人物を犬に看守させておいて、直ちに遮断場所を点検した後、その人物のもとに戻る。

(4) 仮装犯人の襲撃

次いで、仮装犯人は、約10mの距離を保つ助手の発射する2発の銃声と同時に突然指導手に格闘を挑む。この時、犬は命令をなくして直ちに犯人を強く咬捕しなければならない。犯人が抵抗を断念して静止するや審査員の指示により、指導手の「ヤメ」の命令で犬は直ちに咬捕を離し、犯人を鋭く監視する。監視の際、犬を停座、又は伏臥させることは差し支えない。

(5) 護送

次に指導手は、犬を脚側につけ、犯人をその後方(約3m)から護送して審査員に引き渡す。
護送間、犬は吠えたり犯人を咬んだり、飛びかかったりしてはならない。

(6) 逃走犯人の追捕

次いで審査員の指示により、犯人のみ静かにその位置を遠ざかるこの時、犬は紐無しで指導手の手元に待機させ、(伏臥させてもよい)約50m離れたところで犯人は急に大声を発して駆歩で逃走を企てる。指導手は直ちに犬に追捕を命じる。犬が犯人から約10mの距離に接近した時、犯人は突如反転して犬に対し、鞭を振り上げ、又は石を投げる真似などをして、犬を威嚇する。
犬はこれに怯むことなく、勇敢に突進して犯人を咬捕しなくてはならない。
犯人が静止するや指導手は審査員の指示により直ちに犬のもとに駆けつけながら「ヤメ」の命令により、犬をその場に伏臥待機させる。次いで犯人のみを連行して約10m離れたところにいる審査員に引き渡して作業を終える。
追捕の意志なきもの、並びに犯人が反転して威嚇した時、逃避した犬は不合格とする。